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座位の姿勢について

2024/09/02

人は1日の生活の中でどのくらい座っているでしょうか。人によって様々ですが、睡眠時間が6~8時間位だとすると、それ以上に多くの時間を使って座っている方は多いのではないでしょうか。座位の姿勢を整えるだけで、体調が変わってきますので、ぜひ試してみてください。立っている時は足に体重がかかりますが、座っている時は骨盤にかかります。ですから骨盤を解剖学的に正しくセットすれば、骨盤に連なる骨や関節が安定し、頚や肩、背中のこりまで解消していきます。骨盤とは座骨、腸骨、恥骨、仙骨、尾骨などの総称です。座っている時に体重を支えているのは、座骨といわれる部分です。そして座骨の前の部分で体重を支えることが、正しい姿勢で座るポイントになります。(骨盤を立てて座る状態)それが出来ないと骨盤が後ろに傾き、腰や背中が丸くなってしまうのです。(骨盤を寝かせて座る状態) もう少し具体的にいうと、椅子の前方に手をついて足に体重をかけ、座骨を少し浮かし3センチ後ろに引きます。そして、その腰の角度を保ちながら上体を起こします。骨盤を立てて座っている時に守って頂きたいのは、ひざの真下に足を置くこと。ひざの真下に足を置くと、ひざの角度は直角になりますので、骨格の構造上、一番無理なく体重を受け止められる状態です。もう一つはひざの開き具合で、女性は握り拳1個分以下に、男性は肩幅程度にすることです。ひざが外に開くと、大腿骨の骨頭が骨盤を押して骨盤が後ろに倒れてしまいます。それだけでなく、大腿骨やひざ頭から内くるぶしに伸びる脛骨も位置がずれてしまいます。すると足首の外側に足の重みがかかり、外側重心になります。長時間こうした姿勢を続けるうちにクセの力が強くなり、立ち上がっても股関節・ひざ関節・足関節が正しい位置に戻れなくなります。О脚やがに股の状態です。もう一度お伝えすると、座面から座骨を3センチ後ろに引いて骨盤を立てる。そして、その腰の角度を維持しながら上体を起こす。ひざの真下に足を置く事と、ひざの開き具合に気をつけるです。最初は違和感が強く、痛みを伴う方もいらっしゃるかもしれませんが、無理せずに継続することで、体の状態が少しずつ心地よいものになるでしょう。

 

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