腸腰筋について
2024/09/25
腸腰筋は背骨の横から脚の骨の内側へ斜めに両方に付いている筋肉です。この筋肉の特徴としては、人体の筋肉の中で唯一、上半身と下半身にまたいで付いている筋肉で、動作時は筋肉の基点になります。股関節を少し斜め前に挙げる動作や、下半身が固定されると上半身が前傾したり、捻じれの動きにも関係しています。また体幹のバランスや骨盤の正しい位置など、姿勢に大きく関わる筋肉です。そして深層にある筋肉なので意識しずらく、トレーニングをしても効いているのかどうか、最初は分かりずらいかもしれませんが、継続して適切なトレーニングをしていけば、日常の体の動きが違ってくると思います。簡単な動作のトレーニングをご紹介します。一つ目はかかとを膝につける運動です。姿勢は仰向けで右足であれば、右のかかとを左の膝についたら、元にもどす。左足であれば、左のかかとを右の膝についたら、元にもどす。これを交互に繰り返します。二つ目は姿勢は仰向けで両膝・股関節を曲げた状態で、ここから左右交互にお腹に近づけるように動かします。この二つの運動のポイントは両脚のモモの部位は力を抜いて、股関節の部位を意識して動かす。そして、ゆっくり動かしていくということです。急いで動かす必要はありません。しっかりと腸腰筋を効かせるにはこの動きが良いのです。日常の中で腸腰筋を使う動作はあります。例えば大きくしゃがみこむ動作や歩幅を広げて歩く動作、階段を上る動作など多々ありますが、昔に比べると腸腰筋を刺激する動作が、日常生活の中で少なくなっているそうです。ですから毎日少しずつでも腸腰筋のトレーニングをオススメします。